聖サッフィア帝国(サッフィア語:Sacro Saffiano Impero, 英語:Holy Saffian Empire)は、両サッフィア半島、フルメント地方およびフォンダルシア諸島を中心としたレガルシア大陸中央部に位置する国家である。フォリア大司教によって聖別された皇帝を国家元首とする帝国であるが、実態は多数の主権国家からなる形式的な連合体である。
サッフィア帝国は5つの主要国(選帝侯国)および多数の構成国によって構成されている。
なお、本項では各国で定められた守護神をそれぞれ記載しているが、一部非公式ながら慣例的に守護神とみなされているものも同様に記載する。
・フォリア大司教国
南サッフィア半島中心部に位置する国家である。
フォリア大司教の私有地から発展成立した国家であり、プリツィオ教(特にカットリーコ派)の中心地である。
フォリア大司教は皇帝を聖別する役割を担っていること、またその宗教的権威が広く認められていることから、帝国において非常に大きな影響力を持っている。
大司教国は帝国構成国中でも随一の軍事力を有し、特にフォリア陸軍は帝国の防衛に関して重要な地位にある。
また、宗教的に重要な都市を多く抱える地域である一方で近代以降は芸術の中心地としても栄え、現代サッフィア文化の中心とされる地でもある。
ただし異端審問委員会や宗教警察により国民の権利は著しく抑圧されており、フォンダルシアやマルケからは「独裁国家」と認定されている。
・フォンダルシア共和国
フォンダルシア諸島および北サッフィア半島に位置する共和制国家である。
北サッフィア人がフォンダルシアに逃れて建設した都市に起源をもつ国家であり、制度や文化に都市国家時代の面影を色濃く残している。
帝国内で最も強大な国家であるとみなされており、フォンダルシア市は帝国の事実上の首都であると言える。
帝国内での経済的影響力は圧倒的であり、政治的にも独立している。
極めて自由かつ開放的な気風が共和国の特徴であり、政府と制度の公正さは中世以来讃えられているフォンダルシアの長所である。
それ故に学問の中心地でもあり、フォンダルシア大学は世界でも最初期に現れた近代的な機能を持つ大学として知られる。
一方でフォンダルシア島やスッチェロ島といった「ドガード」や多くの離島からなる「スタート・ダ・マール」と呼ばれる地域と、大陸部(テッラフェルマ)間の経済格差は極めて深刻であり、サッフィア内で最も貧富の差が大きい国家でもある。
・マルギポリ王国
南サッフィア半島に位置する立憲君主制国家である。
古代にはサッフィア人の居住地域(フォンダルシア諸島を除く)のほとんどを一時的に統一して古代サッフィア帝国を形成した。
現在も帝国内で最も大きな面積を領有する国家である一方、帝国内の最貧地域でもある。
フォンダルシア共和国とフォリア大司教の強い影響下にあり、外交的な立場は不安定である。
貧しい地域である一方、非常に活力ある社会の雰囲気が特徴である(マルギポリ人の自殺率は全サッフィアで最も、圧倒的に低い)。
近年は共産主義運動が急速な盛り上がりを見せている。
なお、主に南部を中心とした地域では未だに奴隷が広く使われており、マルギポリは奴隷制を国家的に承認している唯一の国でもある。
・メイラニア・ファシズム共和国
フルメント地方に位置する国家である。
ファシスト党による一党独裁体制に置かれている国家であり、同時に帝国内最大の農業国かつ主要な産油国である。
指導者であるシモーネ・ヴィスコンティは歴代皇帝を輩出するアッチャイオーリ家と親しく、聖サッフィア帝国の復興の立役者でもある。
帝国の権限強化や統一を訴えているメイラニアはサッフィア・ナショナリズムの中心地でもあり、汎サッフィア主義者の多くがメイラニアへ渡って政治運動に身を投じている。
一方、カラビニエーリ(国家警察)やSdS(スクアードレ・ディ・サルヴァグァルディア、親衛隊)による非サッフィア系住民への厳しい監視体制や、頻繁な逮捕・追放・処刑などといった差別的な人権侵害が問題視されている。
・マルケ=プリツィオ共和国
サッフィア湾に面する共和制国家である。首都はアラギアノーポリ。
守護神は宗教共同体の神ファッブリア。
アラギアノーポリ王国がプリツィアニ革命により崩壊したのち、後継国として成立したプリツィオ教原理主義に基づく憲法を持つ宗教国家である。
宗派の違いからフォリア大司教国と激しく対立しており、両国の対立は帝国全体の主要な内的問題となっている。
その歴史から明らかなように、マルケは宗教色の強い地域であるとみなされており、閉鎖的な空気を持つ一方で、意外にも非常に治安が良いことで知られる。
ただし非サッフィア教徒に対しては極めて厳しい社会であり、地域によっては「浄化」と呼ばれる強制的な改宗が行われており、現在ではマルケ人の99.9%がサッフィア教徒を自称している。
・その他の主要な構成国
ほとんどの構成国は、いずれかの選帝侯国ないし外国の影響を受けている。
ここでは便宜上、それぞれの構成国に外交的な影響力を及ぼしている国を宗主国として記載する。
工事中
・年表(主要な事件)
※1 「ボスキア」は今日のラヴィラキア共和国に相当する地域を指す語であると思われるが、詳細は定かでない
工事中(こう...ほら...内容がかみ合って無いので、上の年表を優先してください)
・古代
紀元前7世紀ごろから、サッフィア地域の沿岸部には多数の都市国家が成立した。
サッフィア地域の遺跡として最も古いアンニャ(Agna、現マルギポリ領アンニャ市)から、紀元前6世紀に制作されたものと推定される原始プリツィオ教の宗教的説話集「愛の神マジェンツァ」の前文が刻まれた巨大な石碑が出土している。
詳細な歴史の記述がみられるのは紀元前3世紀ごろからであり、この時代には異民族の侵入を防ぐ目的で結成された軍事同盟に起源をもつ都市国家の連合体、パルテッチア同盟が強勢を誇っていた。
パルテッチア同盟は紀元前2世紀には分裂を始めたが、その中心となっていたマルギポリ王国はその後も繁栄し、紀元前1世紀にはミアンニャ2世のもとで現在のサッフィア人居住地域のほぼすべてを含む広大な版図を治める地域大国(古代サッフィア帝国)となった。
この時代に各種制度や言語などの統一政策が行われ、サッフィアという国名も制定された。
古代サッフィア帝国は外国人奴隷に支えられて大いに繁栄したが、2世紀までには北のナィズィ人など異民族の侵入を受けて衰退、各州の総督が独立して崩壊した。
・中世
古代サッフィア帝国の滅亡後、これに乗じて侵入した異民族の国家が各地に形成されたが、ほとんどはすぐに崩壊し、異民族の多くもサッフィア人に同化していった。
しかし混乱の中では多くの中世都市国家や古代帝国時代の宗教共同体(古代帝国においては宗教共同体は地方行政の基盤となっていた)に基づく国家、またナィズィ人の諸王朝が発展し、それらが次第に版図を拡大することでサッフィア地域の分裂は決定的となった。
のちに古代サッフィア帝国の復興がフォリアの大司教によって宣言され、グイード3世が戴冠されて聖サッフィア帝国が成立したが、その権威は皆無に等しかった。
なお古代末期に北のフォンダルシア島へ逃れた人々は、7世紀から現代まで続くフォンダルシア共和国を形成し、11世紀ごろまでにはフォンダルシア諸島を統一したうえ、海上貿易で大きな富を蓄えて強大化した。
ツェナやナレットはフォンダルシアと海上覇権をかけて争う強大な都市国家へと成長したほか、その他多くの有力国家が成立した。
更にはフォリア大司教の宗教的権威がその軍事力に支えられるようになったこともあって、9世紀ごろまでサッフィア地域は全体的に安定していた。
しかし北方でスロシェーテ王国が台頭し、南下を始めるとサッフィア諸国の勢力は著しく衰退した。
一方で、強大な海軍力と交易における主導権を背景にスロシェーテ王国と友好関係を築いたフォンダルシア共和国はさらに繁栄し、サッフィア各地に植民市や基地を建設するとともに、略奪やサッフィア人の奴隷化を行ってサッフィア地域全体の衰退を加速させた。
次第にフォンダルシアはこうした敵対的政策を改めたが、この「暗黒時代」は14世紀ごろまで継続することとなる。
・近世
14世紀半ば以降のフォンダルシアを中心とした北サッフィア地域では、信頼性の高いドゥカート金貨が鋳造されて一種の国際通貨として流通し始めた事などをきっかけに、高度で近代的な経済システムが急速に発展していった。
南レガルシアやヴァストール大陸との貿易を通じて富を蓄えた北サッフィア諸地域では、宗教的価値観の再確認と、自由な思想を促進する社会的潮流(Rinascimento、リナシメント)が生まれた。
リナシメント時代、特にフォンダルシアやフルメント、フォリアなどの諸都市は文化的中心として隆盛を極め、思想の進歩を遠因としてこれらの地域で著しく発展した政治・軍事技術のもと、サッフィア地域は安定・繁栄した。
しかしそれは同時にサッフィア諸国の分裂をますます固定化し、近代にいたるまで有力な統一国家が出現しなかった原因ともなったともみられている。
事実サッフィア諸国は周辺の諸大国により次第に圧倒されることとなり、17世紀以降は再び暗い時代を迎えることとなる。
リナシメントが過去のものとなった17世紀にはフォリア大司教と聖サッフィア帝国が再びその影響力を強め、それに伴った宗教的対立からサッフィアは紛争の絶えない地域となった。
この17世紀から18世紀の半ばのサッフィアは「宗教的混乱時代」と呼ばれる。
・近代
サッフィアの近代は漠然と、18世紀末ごろから19世紀初頭にかけて始まったものとされている。
サッフィア地域に先駆けて産業革命が徐々に達成されて近代化への道を歩み始め、帝国主義的傾向を見せ始めたフォンダルシアの台頭によって、18世紀末のサッフィア地域は半ば植民地の様相を呈していた。
この時代のサッフィアは「フォンダルシア帝国」とも形容され、サッフィア諸国はフォンダルシアの干渉により経済的に衰退、多くの餓死者が出る有様となり、ゆっくりとレガルシアの最貧地域の一つへと転がり落ちていった。
とはえフォンダルシアによる経営の結果としてサッフィア諸地域のインフラは整えられ、土地は開発され、多くの工場や建造物が立ち並ぶ現代的な都市が生まれた。
・現代
状況を一変させたのは19世紀末のメイラニア革命である。
メイラニア王国は当時のサッフィアの農業・工業の中心地といえ、フォンダルシア人により多くの工場や大農場が経営されていた。
そんな中で急速に支持を拡大したのがメイラニア・ファシスト党である。
ファシスト党は汎サッフィア主義を掲げ、サッフィア地域の連帯と全サッフィア人の平等を掲げてフォンダルシア人資本家の拘束や工場の破壊を含む暴力的な運動を展開した。
このファシスト勢力はフォンダルシア人の貧民や他のサッフィア諸国民までもを巻き込んで広範な支持を獲得しており、フォンダルシアにとって非常な脅威とみなされた。
フォンダルシア政府はファシスト運動のさらなる拡大・過激化と伝播による敵対勢力の出現を防ぐべく、ファシストを厳しく弾圧した。
1899年、フォンダルシア軍がメイラニアの首都レッダにおいてファシストの公開処刑を行おうとしたところ、数万を数える住民がフォンダルシア兵に襲い掛かり、全員を農具で惨殺する「レッダの収穫」事件が発生した。
フォンダルシア軍はレッダのファシスト取り締まりを強化しようと軍を派遣したが、これを機にファシスト政権が誕生したメイラニア、ひいては便乗した数十のサッフィア諸国の同盟軍によるフォンダルシア勢力排除のための戦争(フォンダルシア戦争)が勃発した。
ほとんど全サッフィアを敵に回したフォンダルシア軍だが、サッフィア同盟軍を幾度も撃破することに成功した。
とはいえ敗北を予期したフォンダルシアは、早期に利権の売却や譲渡を行ってサッフィア地域に対する支配を手放すとして降伏した。
結果的にフォンダルシアは膨大な金銭的利益を得ながら「フォンダルシア帝国」体制を放棄し、対するサッフィア諸国は一応の独立を取り戻した。
聖サッフィア帝国はその権威を講和会議において再確認され、サッフィア諸国の緩やかな連合体として機能することとなった。
そして20世紀のサッフィアは既に多くの困難を経験しつつも、急速に発展を続けている。
公用語 | サッフィア語、フォンダルシア語、アルツェ語 ボッカネグリア語、マルギポリ語、フォリア語 ヴュゼルト語、ラル語ほか |
首都 | フォリア(帝国議会決議による) フォンダルシア(事実上の首都) |
皇帝 | カッロ5世 |
帝国宰相 | ルドヴィーコ・アナフェスト |
通貨 | ドゥカート |
宗教 | プリツィオ教 |
サッフィア帝国は5つの主要国(選帝侯国)および多数の構成国によって構成されている。
なお、本項では各国で定められた守護神をそれぞれ記載しているが、一部非公式ながら慣例的に守護神とみなされているものも同様に記載する。
・フォリア大司教国
正式国名 | フォリア大司教国/フォリア教会国家 (Stato Pontificio di Foria/Stato della chiesa di Foria) |
守護神 | デラガッツァ(権力・支配者の神) |
首都 | フォリア |
標語 | サッファの聖魂よ、我らを清め給え、聖遺骸よ、我らを守り給え (Anima di Saffa, santificami, Corpo di Saffa, salvami.) |
公用語 | サッフィア語、フォリア語 |
GDP | 約7202億ドゥカート |
フォリア大司教の私有地から発展成立した国家であり、プリツィオ教(特にカットリーコ派)の中心地である。
フォリア大司教は皇帝を聖別する役割を担っていること、またその宗教的権威が広く認められていることから、帝国において非常に大きな影響力を持っている。
大司教国は帝国構成国中でも随一の軍事力を有し、特にフォリア陸軍は帝国の防衛に関して重要な地位にある。
また、宗教的に重要な都市を多く抱える地域である一方で近代以降は芸術の中心地としても栄え、現代サッフィア文化の中心とされる地でもある。
ただし異端審問委員会や宗教警察により国民の権利は著しく抑圧されており、フォンダルシアやマルケからは「独裁国家」と認定されている。
・フォンダルシア共和国
正式国名 | 静穏なる共和国フォンダルシア (La Transquiła Repùbłega de Fondałxia) |
守護神 | アッズリア(自由・欲望の神) |
首都 | フォンダルシア |
標語 | 統べよ、フォンダルシア (Domina, Fondałxia.) |
公用語 | フォンダルシア語(事実上) |
GDP | 約2兆5263億ドゥカート |
北サッフィア人がフォンダルシアに逃れて建設した都市に起源をもつ国家であり、制度や文化に都市国家時代の面影を色濃く残している。
帝国内で最も強大な国家であるとみなされており、フォンダルシア市は帝国の事実上の首都であると言える。
帝国内での経済的影響力は圧倒的であり、政治的にも独立している。
極めて自由かつ開放的な気風が共和国の特徴であり、政府と制度の公正さは中世以来讃えられているフォンダルシアの長所である。
それ故に学問の中心地でもあり、フォンダルシア大学は世界でも最初期に現れた近代的な機能を持つ大学として知られる。
一方でフォンダルシア島やスッチェロ島といった「ドガード」や多くの離島からなる「スタート・ダ・マール」と呼ばれる地域と、大陸部(テッラフェルマ)間の経済格差は極めて深刻であり、サッフィア内で最も貧富の差が大きい国家でもある。
・マルギポリ王国
正式国名 | マルギポリ王国 (Regno di Marghipoli) |
守護神 | ズメッラ(命の神) |
首都 | マルギポリ |
標語 | 国王万歳、国王万歳 (Viva il Re, Viva il Re) |
公用語 | サッフィア語、マルギポリ語 |
GDP | 4983億ドゥカート |
古代にはサッフィア人の居住地域(フォンダルシア諸島を除く)のほとんどを一時的に統一して古代サッフィア帝国を形成した。
現在も帝国内で最も大きな面積を領有する国家である一方、帝国内の最貧地域でもある。
フォンダルシア共和国とフォリア大司教の強い影響下にあり、外交的な立場は不安定である。
貧しい地域である一方、非常に活力ある社会の雰囲気が特徴である(マルギポリ人の自殺率は全サッフィアで最も、圧倒的に低い)。
近年は共産主義運動が急速な盛り上がりを見せている。
なお、主に南部を中心とした地域では未だに奴隷が広く使われており、マルギポリは奴隷制を国家的に承認している唯一の国でもある。
・メイラニア・ファシズム共和国
正式国名 | 大メイラニア=サッフィア社会主義人民ファシズム共和国 (Gran Repubblica Fascsista Saffia Meilagna Popolare Socialista) |
守護神 | デストゥロミア(慈悲・無慈悲の神) |
首都 | レッダ |
標語 | 我らファシスト、サッフィアの剣なり (Siam fascisti, Spade di Saffia.) |
公用語 | サッフィア語、メイラニア語 |
GDP | 8263億ドゥカート |
ファシスト党による一党独裁体制に置かれている国家であり、同時に帝国内最大の農業国かつ主要な産油国である。
指導者であるシモーネ・ヴィスコンティは歴代皇帝を輩出するアッチャイオーリ家と親しく、聖サッフィア帝国の復興の立役者でもある。
帝国の権限強化や統一を訴えているメイラニアはサッフィア・ナショナリズムの中心地でもあり、汎サッフィア主義者の多くがメイラニアへ渡って政治運動に身を投じている。
一方、カラビニエーリ(国家警察)やSdS(スクアードレ・ディ・サルヴァグァルディア、親衛隊)による非サッフィア系住民への厳しい監視体制や、頻繁な逮捕・追放・処刑などといった差別的な人権侵害が問題視されている。
・マルケ=プリツィオ共和国
正式国名 | マルケ=プリツィオ共和国 (Repubblica Purizica di Marche) |
守護神 | ファッブリア(宗教共同体の神) |
首都 | アラギアノーポリ |
標語 | 神は偉大なり (Dee sono grande) |
公用語 | マルケ語、サッフィア語 |
GDP | 6233億ドゥカート |
守護神は宗教共同体の神ファッブリア。
アラギアノーポリ王国がプリツィアニ革命により崩壊したのち、後継国として成立したプリツィオ教原理主義に基づく憲法を持つ宗教国家である。
宗派の違いからフォリア大司教国と激しく対立しており、両国の対立は帝国全体の主要な内的問題となっている。
その歴史から明らかなように、マルケは宗教色の強い地域であるとみなされており、閉鎖的な空気を持つ一方で、意外にも非常に治安が良いことで知られる。
ただし非サッフィア教徒に対しては極めて厳しい社会であり、地域によっては「浄化」と呼ばれる強制的な改宗が行われており、現在ではマルケ人の99.9%がサッフィア教徒を自称している。
・その他の主要な構成国
ほとんどの構成国は、いずれかの選帝侯国ないし外国の影響を受けている。
ここでは便宜上、それぞれの構成国に外交的な影響力を及ぼしている国を宗主国として記載する。
国名 | 宗主国 | 概要 |
ツェナ共和国 | 特になし | 首都ツェナは帝国内最大級の貿易港であり、非選帝侯国の中ではもっとも大きな影響力を持つ国家である。 |
ナレット共和国 | フォリア | ナレット港およびナレット海軍基地はフォリア地域の重要拠点である。 |
イリーナ社会共和国 | メイラニア | イリーナ国家社会党党首プラスカの指導下でメイラニアの体制を模倣している。 |
ロッラーネ国 | メイラニア | 鉄鉱石の生産地。市民による革命により確立されたファシスト体制のもと、メイラニアとの協調関係を築いている。 |
ヴーゼルテッラ共和国 | スロシェーテ | 国内ではヴゼード(Vusedo)と呼ばれるスロシェーテ系民族の建国した国家であり、他のサッフィア諸国とは常にやや距離を置いている。 |
ウービナ司教国 | フォリア | ウービナ市の司教が治める領土であり、国家として承認されている。 |
ラル王国 | フォンダルシア | フォンダルシアが中世においてマルギポリへ侵攻した際に成立した経緯を持つ、同国の傀儡国家である。 |
ビアンコポンテ王国 | フォンダルシア | ラル王国と同時に成立した、フォンダルシアの傀儡国家である。 |
都市名 | 現地語名 | 概要 |
フォリア | Foria | プリツィオ教の中心地、特にカットリーコ派の総本山である教皇庁の所在地として知られる。フォリア大司教国の首都であり、古代から栄える大都市である。 |
フォンダルシア | Fondałxia | 圧倒的な影響力を持つ、サッフィア最大の超巨大都市。フォンダルシア共和国の政治的中枢でもある美しい旧市街の街中には大小の運河が縦横無尽に流れており、水の都市とも呼ばれる。 |
マルギポリ | Marghipule | サッフィア最古の都市である。古代サッフィア帝国の都でもあったが後には遊牧民の支配を受け、中世にはフォンダルシア人に占領されながら、近代以降は再びマルギポリ王国の首都となるなど、複雑な歴史を持つ。 |
レッダ | Ledda | メイラニアの首都であり、帝国第二の規模と非常に現代的な街並みを誇る。長大な滑走路を持つ航空基地が都市を二分している事が特徴で、一農村から20年以上をかけて計画的に発展してきたファシズムの都市である。 |
アラギアノーポリ | Araghianopoli | マルケの首都であり、古代サッフィア帝国の海軍基地に起源をもつ軍事都市である。マルケ軍による頻繁なパレードや宗教的儀式が行われており、同国を象徴する都市ともいえる。 |
ツェナ | Zenà | ツェナ共和国の首都であり、帝国最大の貿易港を有する。中世にはフォンダルシアとスロシェーテの勢力により徹底的な破壊・略奪・虐殺が行われ無人の廃墟となったが、大洋航海時代を通して再建され、現在に至る。 |
ナレット | Naletto | フォリア地域の重要拠点であり、ナレット共和国を形成している。古代末期よりフォリアの外港として栄たほか、ナレットを起点に全国を結ぶ道路が建設されており、陸上交通の要衝でもあり続けた。 |
イリーナ | Irina | イリーナ共和国の中心であり、西フルメント山脈の盆地に成立した「天の都市」として知られる。中世にはサッフィア地域の防衛線として、多くの戦いの舞台となった。 |
ロッラーネ | Rollane | ロッラーネ国の首都であり、同名の歴史的地域の由来でもある。ロッラーネはサッフィアの鉄鋼の8割を産出することから、帝国内の最重要地域の一つとみなされている。 |
サッフィアの内部では、諸外国に対抗して皇帝の権限強化や帝国の完全統合を主張するメイラニアと、それを支持する帝国内最有力国・フォンダルシアの同盟が成立して一大勢力を築いている。
一方で皇帝権の支配を目論むフォリア大司教国も一陣営を形成してこれに対抗しているが、またこれに対してマルケはフォリア大司教座の廃止、デアスト派(古代から続くプリツィオ教の一宗派)など一部の宗派やプリツィオ教以外の宗教を禁止することを訴えて大司教国と対立している。
更にはマルギポリ王の立場は不安定であり、大きな人口を有するマルギポリの利権は争奪の対象となっている。
総合して、帝国の情勢は非常に不安定なものとなっている。
一方で皇帝権の支配を目論むフォリア大司教国も一陣営を形成してこれに対抗しているが、またこれに対してマルケはフォリア大司教座の廃止、デアスト派(古代から続くプリツィオ教の一宗派)など一部の宗派やプリツィオ教以外の宗教を禁止することを訴えて大司教国と対立している。
更にはマルギポリ王の立場は不安定であり、大きな人口を有するマルギポリの利権は争奪の対象となっている。
総合して、帝国の情勢は非常に不安定なものとなっている。
工事中
・年表(主要な事件)
年代(フォリア暦) | 事件 |
前7世紀 | 都市国家群の成立 |
前6世紀 | 原始プリツィオ教成立 |
前4世紀 | 諸都市によるパルテッチア同盟成立 マルギポリの台頭 |
前2世紀 | パルテッチア同盟解消 マルギポリの王政確立と領土拡大 |
前92年 | マルギポリ王ミアンニャ2世の皇帝(インペラトーレ)即位 |
前81年 | サッフィア統一宣言(古代サッフィア帝国成立) |
前42年 | ニュメリク島上陸、植民市ネアリコの建設 |
前12年 | ウーゴ大帝による古代サッフィア帝国の最大版図 |
前2年 | エチェッタ(現在のエコエティタル地方)属州の成立 |
1年 | ピエトロ1世のフォリア大司教就任(フォリア教会の成立) |
28年 | ジビルメント(エチェッタ総督府の所在地)の陥落 エチェッタ属州の放棄 |
42年 | ナイズィ人によるネアリコの占領 |
90年 | イリーナでサッフィア軍がエコエティタ人に大敗 |
92年 | エコエティタ人によるマルギポリの略奪 |
122年 | ヴァーフラ人によるアラギアノーポリの略奪 |
142年 | ナイズィ人による初の大規模なサッフィア侵入 |
160年 | ナイズィ人によるヴィクレア(北サッフィアの都市)の占領、フォンダルシア島への入植開始 |
180年 | コンクィスタ・ヴゼディアーナ(ヴュゼットによるマルギポリ占領) 古代サッフィア帝国の滅亡 |
311年 | ジローラモ1世によるマルギポリ王国の復興 |
575年 | メイラニア公国の成立 |
592年 | メイラニア公グイード3世の戴冠(聖サッフィア帝国成立) |
602年 | フォンダルシア共和国の成立 |
755年 | ツェナ共和国の成立、フォンダルシアによるツェナの破壊 |
801年 | フォリア大司教によるナレット公の破門 フォリア大司教軍によるナレット占領 |
802年 | フォリア大司教がナレット共和国の建国を認可 |
899年 | ナイズィ系のヴゼード人によるヴゼディア王国の成立 |
922年 | ヴゼディア戦争(サッフィア諸国によるヴゼディア包囲網) ヴゼディア・フォンダルシア連合軍の大勝 |
946年 | テルミッティアの悲劇(プリツィオ教単一派によるヴゼード人の大量虐殺) |
952年 | 第二次テルミッティアの悲劇(ヴゼディア王国による単一派の処刑) |
962年 | フォリア大司教による「報復」宣言(ヴゼード人およびスロシェーテ王国討伐の宣言) |
1003年 | フォリア大司教による大教軍の認可、スロシェーテ攻撃(第一回大教軍) |
1004年 | 第一回大教軍の壊滅 |
1043年 | 第二回大教軍のヴゼディア攻撃失敗 |
1052年 | 隕石の落下によるヴゼディア滅亡 フォリア大司教による「勝利」宣言 |
1055年 | フォンダルシア共和国による定期ムーダ(フォンダルシア共和国、マルギポリ王国、スロシェーテ王国、オリアナ王国、ヴァン王国、ボスキア(※1)間のガレー商船の定期運航)の開始 |
1063年 | フォンダルシア艦隊によるフォリア・ツェナ連合艦隊の壊滅 |
1071年 | 第三回大教軍のスロシェーテ攻撃失敗 |
1073年 | フォンダルシア共和国がスロシェーテ王ゴヤブ1世と同盟 |
1148年 | 第四回大教軍とフォンダルシア軍によるマルギポリ陥落 ラル王国、ビアンコポンテ王国の建国 |
1191年 | 第五回大教軍のスロシェーテ攻撃失敗 |
1202年 | 第六回大教軍のフォンダルシア攻撃失敗 |
1209年 | 第七回大教軍とフォンダルシア軍によるフォリア陥落 フォンダルシア人教皇ジャンニによる「大教軍の終焉」宣言 |
1211年 | フォンダルシア共和国によるフォリア売却、フォリア大司教領の再興(マリオ7世の屈辱) |
1243年 | スロシェーテ軍・フォンダルシア軍によるヴゼディア再征服 ヴーゼルテッラ共和国の成立 |
1292年 | スロシェーテ軍・フォンダルシア軍によるマルギポリ分割 |
1323年 | 第三次テルミッティアの悲劇 (フォンダルシア軍によるテルミッティア市の略奪、住民のスロシェーテへの売却) |
1362年 | フォリア劫掠(スロシェーテ軍・フォンダルシア軍によるフォリア大司教領の分割とフォリア市の略奪) |
1392年 | フォンダルシア劫掠(スロシェーテ軍によるフォンダルシア島の略奪) |
1401年 | フォンダルシア大爆発(フォンダルシアの軍港、造船所、市街地で偶発的に起きた連続爆発事故と大規模な火災) |
1421年 | マルギポリの和解(フォンダルシア、フォリア、マルギポリ、ツェナ、ヴーゼルテッラによる和平協定) |
1443年 | トンマーゾ・ディ・マリネーオによる「フォリア大司教猊下の股間」の出版 (一般に新教派の成立・プリツィオ教改革期の開始とみなされる) |
1444年 | メノ・フィッサーリによる「始まりの時」の出版 (一般にフィッサーリ派の成立とみなされる) |
1463年 | フォンダルシア議会が秩序法(反政府的著作の取り締まりを定めた法)の撤廃を決定 |
1468年 | フォンダルシア共和国政府が完全な出版の自由を発表(一般にリナシメント期の始まりとされる) |
1482年 | ロレンツォ・ゴンカルヴォによるアラギアノーポリ王国の建国 |
1500年 | アラギアノーポリ軍の支援を受けたメイラニア・チョンピ反乱軍がメイラニア共和国を建国 |
1502年 | アラギアノーポリ・メイラニア軍がロッラーネの戦いでフォンダルシア軍を撃破 ロッラーネ公国の成立 |
1522年 | マルギポリ王ルイージ5世がニコロ・アッチャイオーリ軍により敗死 カヴァッレーロ朝の滅亡・アッチャイオーリ朝の成立 |
1523年 | フォンダルシア軍によるマルギポリ包囲 |
1533年 | フォンダルシアによるビアンコポンテ王国の首都フェットゥーゾの要塞建設開始 マルギポリ平和条約の破棄 |
1547年 | フォリア大司教によるフォンダルシアに対する大教軍発動の宣言、ゲブライ同盟戦争の開始 |
1556年 | チッタスッチェレーザの海戦 ツェナ・フォリア・マルギポリ・アラギアノーポリ・メイラニア連合艦隊がフォンダルシアのガレー商船団に惨敗 |
1558年 | カラビアニチーノの戦い フォリア・メイラニア・アラギアノーポリ・マルギポリ連合軍がフォンダルシア軍に決定的敗北 |
1560年 | フォリアの悲劇 (フォンダルシア軍によるフォリアの徹底的な破壊・略奪) |
1562年 | アラギアノーポリ条約(ゲブライ同盟戦争の終戦) |
※1 「ボスキア」は今日のラヴィラキア共和国に相当する地域を指す語であると思われるが、詳細は定かでない
工事中(こう...ほら...内容がかみ合って無いので、上の年表を優先してください)
・古代
紀元前7世紀ごろから、サッフィア地域の沿岸部には多数の都市国家が成立した。
サッフィア地域の遺跡として最も古いアンニャ(Agna、現マルギポリ領アンニャ市)から、紀元前6世紀に制作されたものと推定される原始プリツィオ教の宗教的説話集「愛の神マジェンツァ」の前文が刻まれた巨大な石碑が出土している。
詳細な歴史の記述がみられるのは紀元前3世紀ごろからであり、この時代には異民族の侵入を防ぐ目的で結成された軍事同盟に起源をもつ都市国家の連合体、パルテッチア同盟が強勢を誇っていた。
パルテッチア同盟は紀元前2世紀には分裂を始めたが、その中心となっていたマルギポリ王国はその後も繁栄し、紀元前1世紀にはミアンニャ2世のもとで現在のサッフィア人居住地域のほぼすべてを含む広大な版図を治める地域大国(古代サッフィア帝国)となった。
この時代に各種制度や言語などの統一政策が行われ、サッフィアという国名も制定された。
古代サッフィア帝国は外国人奴隷に支えられて大いに繁栄したが、2世紀までには北のナィズィ人など異民族の侵入を受けて衰退、各州の総督が独立して崩壊した。
・中世
古代サッフィア帝国の滅亡後、これに乗じて侵入した異民族の国家が各地に形成されたが、ほとんどはすぐに崩壊し、異民族の多くもサッフィア人に同化していった。
しかし混乱の中では多くの中世都市国家や古代帝国時代の宗教共同体(古代帝国においては宗教共同体は地方行政の基盤となっていた)に基づく国家、またナィズィ人の諸王朝が発展し、それらが次第に版図を拡大することでサッフィア地域の分裂は決定的となった。
のちに古代サッフィア帝国の復興がフォリアの大司教によって宣言され、グイード3世が戴冠されて聖サッフィア帝国が成立したが、その権威は皆無に等しかった。
なお古代末期に北のフォンダルシア島へ逃れた人々は、7世紀から現代まで続くフォンダルシア共和国を形成し、11世紀ごろまでにはフォンダルシア諸島を統一したうえ、海上貿易で大きな富を蓄えて強大化した。
ツェナやナレットはフォンダルシアと海上覇権をかけて争う強大な都市国家へと成長したほか、その他多くの有力国家が成立した。
更にはフォリア大司教の宗教的権威がその軍事力に支えられるようになったこともあって、9世紀ごろまでサッフィア地域は全体的に安定していた。
しかし北方でスロシェーテ王国が台頭し、南下を始めるとサッフィア諸国の勢力は著しく衰退した。
一方で、強大な海軍力と交易における主導権を背景にスロシェーテ王国と友好関係を築いたフォンダルシア共和国はさらに繁栄し、サッフィア各地に植民市や基地を建設するとともに、略奪やサッフィア人の奴隷化を行ってサッフィア地域全体の衰退を加速させた。
次第にフォンダルシアはこうした敵対的政策を改めたが、この「暗黒時代」は14世紀ごろまで継続することとなる。
・近世
14世紀半ば以降のフォンダルシアを中心とした北サッフィア地域では、信頼性の高いドゥカート金貨が鋳造されて一種の国際通貨として流通し始めた事などをきっかけに、高度で近代的な経済システムが急速に発展していった。
南レガルシアやヴァストール大陸との貿易を通じて富を蓄えた北サッフィア諸地域では、宗教的価値観の再確認と、自由な思想を促進する社会的潮流(Rinascimento、リナシメント)が生まれた。
リナシメント時代、特にフォンダルシアやフルメント、フォリアなどの諸都市は文化的中心として隆盛を極め、思想の進歩を遠因としてこれらの地域で著しく発展した政治・軍事技術のもと、サッフィア地域は安定・繁栄した。
しかしそれは同時にサッフィア諸国の分裂をますます固定化し、近代にいたるまで有力な統一国家が出現しなかった原因ともなったともみられている。
事実サッフィア諸国は周辺の諸大国により次第に圧倒されることとなり、17世紀以降は再び暗い時代を迎えることとなる。
リナシメントが過去のものとなった17世紀にはフォリア大司教と聖サッフィア帝国が再びその影響力を強め、それに伴った宗教的対立からサッフィアは紛争の絶えない地域となった。
この17世紀から18世紀の半ばのサッフィアは「宗教的混乱時代」と呼ばれる。
・近代
サッフィアの近代は漠然と、18世紀末ごろから19世紀初頭にかけて始まったものとされている。
サッフィア地域に先駆けて産業革命が徐々に達成されて近代化への道を歩み始め、帝国主義的傾向を見せ始めたフォンダルシアの台頭によって、18世紀末のサッフィア地域は半ば植民地の様相を呈していた。
この時代のサッフィアは「フォンダルシア帝国」とも形容され、サッフィア諸国はフォンダルシアの干渉により経済的に衰退、多くの餓死者が出る有様となり、ゆっくりとレガルシアの最貧地域の一つへと転がり落ちていった。
とはえフォンダルシアによる経営の結果としてサッフィア諸地域のインフラは整えられ、土地は開発され、多くの工場や建造物が立ち並ぶ現代的な都市が生まれた。
・現代
状況を一変させたのは19世紀末のメイラニア革命である。
メイラニア王国は当時のサッフィアの農業・工業の中心地といえ、フォンダルシア人により多くの工場や大農場が経営されていた。
そんな中で急速に支持を拡大したのがメイラニア・ファシスト党である。
ファシスト党は汎サッフィア主義を掲げ、サッフィア地域の連帯と全サッフィア人の平等を掲げてフォンダルシア人資本家の拘束や工場の破壊を含む暴力的な運動を展開した。
このファシスト勢力はフォンダルシア人の貧民や他のサッフィア諸国民までもを巻き込んで広範な支持を獲得しており、フォンダルシアにとって非常な脅威とみなされた。
フォンダルシア政府はファシスト運動のさらなる拡大・過激化と伝播による敵対勢力の出現を防ぐべく、ファシストを厳しく弾圧した。
1899年、フォンダルシア軍がメイラニアの首都レッダにおいてファシストの公開処刑を行おうとしたところ、数万を数える住民がフォンダルシア兵に襲い掛かり、全員を農具で惨殺する「レッダの収穫」事件が発生した。
フォンダルシア軍はレッダのファシスト取り締まりを強化しようと軍を派遣したが、これを機にファシスト政権が誕生したメイラニア、ひいては便乗した数十のサッフィア諸国の同盟軍によるフォンダルシア勢力排除のための戦争(フォンダルシア戦争)が勃発した。
ほとんど全サッフィアを敵に回したフォンダルシア軍だが、サッフィア同盟軍を幾度も撃破することに成功した。
とはいえ敗北を予期したフォンダルシアは、早期に利権の売却や譲渡を行ってサッフィア地域に対する支配を手放すとして降伏した。
結果的にフォンダルシアは膨大な金銭的利益を得ながら「フォンダルシア帝国」体制を放棄し、対するサッフィア諸国は一応の独立を取り戻した。
聖サッフィア帝国はその権威を講和会議において再確認され、サッフィア諸国の緩やかな連合体として機能することとなった。
そして20世紀のサッフィアは既に多くの困難を経験しつつも、急速に発展を続けている。
サッフィア帝国の防衛はもっぱら各構成国の軍事力により達成する事が期待されている。
帝国自体の軍事力としては帝国禁衛軍(Guardia d’Impero)が存在し、各構成国から提供された部隊により構成されている。
帝国自体の軍事力としては帝国禁衛軍(Guardia d’Impero)が存在し、各構成国から提供された部隊により構成されている。
ここでは各国の軍事組織のうち、1万人以上の戦闘要員を保有する組織のみを記載する。
・フォリア大司教立航空隊
・フォリア教会防衛隊
・フォリア沿岸警備隊
・フォンダルシア市立海軍
・フォンダルシア共和国空軍
・フォンダルシア市アルセナーレの警備隊
・北サッフィア会社の陸軍
・北サッフィア会社の海軍
・フォンダルシア武装警察
・フォンダルシア治安維持軍
・メイラニア国民海軍
・メイラニア国民空軍
・メイラニア国家ファシスト突撃隊
・メイラニア国民憲兵隊
・マルギポリ王立海軍
・マルギポリ禁衛軍
・マルギポリ王国のフォンダルシア傭兵隊
・マルケ革命海軍
・マルケ・プリツィオ防衛隊
・ツェナ市立海軍
・ツェナ防衛軍
・ナレット陸軍
・ナレット海軍
・イリーナ国民軍
・ロッラーネ革命軍
・ロッラーネ航空軍
・ヴーゼルテッラ陸軍
・ウービナ司教軍
・フルメント銃兵隊
・マーリオ=ドルガランツァの軍団
- フォリア
・フォリア大司教立航空隊
・フォリア教会防衛隊
・フォリア沿岸警備隊
- フォンダルシア
・フォンダルシア市立海軍
・フォンダルシア共和国空軍
・フォンダルシア市アルセナーレの警備隊
・北サッフィア会社の陸軍
・北サッフィア会社の海軍
・フォンダルシア武装警察
・フォンダルシア治安維持軍
- メイラニア
・メイラニア国民海軍
・メイラニア国民空軍
・メイラニア国家ファシスト突撃隊
・メイラニア国民憲兵隊
- マルギポリ
・マルギポリ王立海軍
・マルギポリ禁衛軍
・マルギポリ王国のフォンダルシア傭兵隊
- マルケ
・マルケ革命海軍
・マルケ・プリツィオ防衛隊
- その他
・ツェナ市立海軍
・ツェナ防衛軍
・ナレット陸軍
・ナレット海軍
・イリーナ国民軍
・ロッラーネ革命軍
・ロッラーネ航空軍
・ヴーゼルテッラ陸軍
・ウービナ司教軍
・フルメント銃兵隊
・マーリオ=ドルガランツァの軍団
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