エレクトリカルオママゴト!!

モアビ共和国(Mollusk and bipedal humans of republic(軟体生物と二足人の共和国))


共和国代表第12代首相 ノールデン・ケルビン「親愛なる隣人の歴史は、彼らが語ったら魚を食べていただけで大体終わるだろう」

概 要
公用語南ズア語
人口不明+9万8千人
首都テントウキ
現 元首ノールデン・ケルビン
通貨単位Fe(フェルム)

概要

コジマオオオカクラゲと呼称される生物が大量に居る島国


歴史

1400年以前
漁師や外洋に出た交易船、海賊などがたまに遠目で見かける程度の島として認識された、地図に書いても翌日には動いているため
「魔の島」として地図屋や海の男達から徹底的に嫌われていた

一方その頃コジマオオオカクラゲは魚を食べていた

1550年
とある島付近で船を出し狩りをする謎の緑色の生き物が居る謎の「近づけない動く島」が発見される
最初に船に近づき緑色の生き物を捕まえ調べ始め最初に飯を振る舞って見たらとても喜んだように見えたのだが
海中から突如水色の巨大な生き物が出てきて混乱、その混乱に乗じて緑色の生き物達は逃げてしまい、挙句水色の巨大生物に船は押し戻されてしまい
その事件以降、見えるだけの島で伝説として船乗りや各国に公式に記録される

一方その頃コジマオオオカクラゲは
変な二足歩行の生き物が乗った船が近づいて来て幼体を攫おうしてくる(ように見える)ので対処に苦労しつつやっぱり魚を食べていた
沈めようとも思ったが捕まっていた幼体達に「とても美味しい物」の話を聞き、触手で船を遠ざけるだけで済ます事に


そこから大体数百年、人類側からはゲン担ぎの島として、クラゲ側からはたまに出会う謎の多い不思議生物として認識しあっていた

16世紀中期
謎の島発見プロジェクトが発足し競い合って探されたり、上陸しようとしたりしたがやはり触手による強制方向転換および
船底の一部破損によってまだまだ見つからなかった

一方その頃コジマオオオカクラゲは
とてもうざったいという感情を持ちつつも来る船を捌きつつ飽きずに魚を食べていた

1848年
蒸気機関とスクリュープロペラの発明により
ついにリージア諸王国の「ジョイノルド・スコルピオン」探検家一行が船に乗った緑の生き物を捕まえつつ島を捕捉

捕まえた緑の生き物にとある船員がふざけて自分の飯をやって見たらとても喜ばれた
島に錨を下した時にはすでに夜だったため停泊ついでに、緑色の生き物と会話を試みるがどうやら緑の生き物は話せないし言葉も通じない
多くある足や頭を器用に使いコミュニケーションを取っていた。そこで一計を案じた探検家、紙と筆記用具を渡して絵を描かせることに
島にいる同族の数や危険な生き物、緑色の生き物について絵で聞こうとしたが
絵を描き始めて数十分の相手に完璧な答えを求めるのは、とても不可能であった

一方その頃コジマオオオカクラゲは
謎の速い硬く重い素材でできた船の対処とそいつに攫われた幼体をどうやって助け出そうと考え続けている間に
頭になんか(錨)乗せられていてとても困惑していた

そして翌朝、捕まえて喜ばれて懐いた個体を引き連れて小舟で上陸
同じような緑色の生き物たちが木の棒を持って森の中で警戒していたが、懐いた個体や絵を描いてた個体が走って行って
緑色の生き物達の木の棒を降ろさせることに成功する、どころかワラワラと出てきて歓迎し始める
絵を描ける個体が「ご飯をもっとくれ」という旨を伝えて持っていた食料を多少渡してとても喜ばれ、ついに人類は受け入れられる

そして探検隊は島の全容を調べるため丘の山頂(村)に向かう事に、懐いた個体達と共に歩いて行き村の地面が一部水色であり
島が地味に動いていることを理解して、描ける個体にも確認を取り島でなく生物という事に気が付いた。
謎の島、コジマオオオカクラゲの生態がようやく明らかに

その後探検家達が時間が許す限り文字や絵を教え、帰る間際にはある程度文字を書ける程度までには覚えてくれた事に驚きつつ国へ帰って行った

一方その頃コジマオオオカクラゲは
電気信号による他個体への文字情報共有ともう一度来るかなという期待感から魚を食べながら美味しいご飯を期待しつつ
まだその海域近辺をうろつくことにした

その後探検家一行に発表され学会で存在が疑問視されながらも他の個体や出会った個体の発見再発見が相次ぎ、生物学系学会は結構湧いた
巨大生物の上に幼体が住むという生態と死体から判明したことだが体内に発電器官もあるという事
あと、成体はともかく幼体は生存環境は陸に上がっても内陸に住めずにどうしても海の近場に居なければならないという事について湧いた

しかし、国家的には探検家の国も領有を諦める程度には問題であった
国民として受け入れてもその時、税金を搾り取るにしろ生産物を搾り取るにしろ何もできることが無く
生き物故に島内に生態的に工場すら立てられないと言う頭を抱えるレベルの何もなさであったため
志願制の学者を住まわせ、定期的に監視船団を各島に送って生存確認程度の事しかしなかった

一方その頃コジマオオオカクラゲは
人類という名の同居人が増え美味しいご飯も定期的にもらえるため陸への憧れが少々増えた


19世紀から20世紀初頭
電気を自由に使えるようになった人類のコジマオオオカクラゲへの需要は大いに沸いた
石炭・石油が無くとも飯さえ合えばいくらでも発電できるローコストな人員だからだ
そこに目をつけた発見者であるリージア諸王国は彼らを保護するという名目で、ウェイストアイランド諸島のサ島と呼ばれ一年を通し寒く木も少なく農業にかなり不向きな岩島の一つに住まわせ
幼体達を自分の思惑通りに必要な国へ派遣、ついでにそこから発生する給金や保険金を上前はねて、食料品を成体達に渡すと言った手法で儲けた
食料品くらいしか興味が無いクラゲ達は「面倒な事を全部引き受けてくれるラッキー」としてしか受け止めておらずwin-win(?)の関係であった。

内陸国には行けないが発展途上国や大国の田舎などの発電所勤めとして発電できるといった点で最高の存在であるため、相当数の幼体を成体から預かり
(どうせ生まれても9割が死ぬ)各国家の発展に寄与し、人口爆発と同時にクラゲの数も爆発的に増えた(もっとも後の研究者に「死に過ぎて各国で保護してたら、増えるのは至極当然」との事)

ウェイストアイランドのサ島内クラゲ増加に伴い、島の居住区画や市役所も巨大なものとなって行き
更にリージア諸王国への国際的な悪感情により、これ以上のクラゲ派遣業よりも半分独立させ艦隊や運送などの委託料などで税収も上がると踏み
さらにクラゲ安全監視隊という名の元、第二〜三線に退いた艦船と、クラゲ国家への移住民間人として送り込んだ新兵と老兵で運用し訓練させると言った方法を取り、ここでやっと国家(?)として樹立した。

コジマオオオカクラゲ生体は動き回る土地として軍事的に最高評価される訳が一切無かった
理由としては飛行場に不向きであり港にも不向き、成体の食料すら戦中で賄うのは怪しく、さらに島でないため地下壕も塹壕すら掘れず接敵したら戦艦からの砲撃に隠れる所も無いためであり、むしろ危険地帯として残る選択をした以外の学者達は国へ帰っていき、
また悠々自適の回遊生活を取り戻した。むしろ残った人々が居たことによりクラゲ事故率が劇的に下がって行き(90%から60%へ、それでも高い)
大いに発展していった、が同時に食料も不足して行き島行きクラゲの数も増えてきた

一方その頃コジマオオオカクラゲは
成体の頭の上には電信機を持つようになり、村の家も粗末な木と葉っぱの家からテントやレンガ住宅となっていった。
船もこれまでの筏のような物からエンジン付きのボートとなり漁獲量も増えていく、成体頭部の近代化である

その近代化の恩恵を受けつつ―――魚を食べていた

軍事・警察

ほぼ無し、リージア共和国へ委託している

経済

通貨はFe、しかしクラゲ達はあまり気にしたことが無く缶詰など加工食品の現物払いを盛んに行っている

食文化

基本は生魚と干し魚などだが、近代化とリージア共和国によって世界各国の料理が舞い込んできている

文化

ほぼないが毎夕、クラゲ達が集まり手を繋いで情報共有しており祈りの姿にも見える
またリージア共和国からもたらされる映画や活字、絵などの各種文化に触れたりもしている

生産物

電気と水素、あと多少の魚等

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